よーちゃんの雑記帳  

街と人との出会いが楽しみ。

桜と云えば山桜です

山上鎮夫さんの山桜

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眼科医で古美術のコレクターでもあった山上鎮夫(1897-1993)さんはクラッシック音楽の愛好家でもあった。
野山に出かけることも大好きで、スケッチしては墨絵や油絵として描いた。
独自に会得した描法だが、自然を愛した心が感じられる。

この絵は抽象画の様にも見えるが、里山の山桜と新緑を描いている。
間もなく、県北ではこの様な風景が随所に見られる。

山上さんは私家版の「コレクション集」や「句集・随筆集」なども出版されたが、その中の一冊『草の実』(昭和61年)に次のような一文がある。

          桜
 桜おいえばそめいよしのと決まったような感じで、これが國花とおもわれそうなのを私は心配する。昔から人々に愛され歌によまれ画かれたのは山桜であって、そめいよしのは幕末の頃、植木屋さんが作りだした俗花である。山桜より花が早く葉が出ないうちに咲くので一寸はなやかではあるが、山桜の風情とは雲泥の相違である。山桜は花と葉が同時でそれらの色の組み合わせで風情が異なる。私が最も美しいと思うのは、枝が細く、若葉が赤く花の色がうすいものである。本居宣長もそのような事を書いてゐたと思う。吉野を始め関西では山桜を珍重し又古来多い。地方にもと処々に数百年を経たみごとな大樹を見ることが出来る。樹齢も山桜は数百年に及ぶに反して、そめいよしのは五十年である。同憂の志は相当あるのに、植樹されるのは殆んどそめいよしのであり増加してゆくのは誠に残念である。


僕も山上さんの影響で、山桜を愛でるようになった。
ソメイヨシノの寿命は7~80年と云われるが、手入れ次第では100年を超す場合もある。
そのような事もあって、最近はソメイヨシノと山桜、或いは山桜を多く植える傾向にあるのは嬉しいことだ。「水戸桜川千本桜プロジェクト」でも植えられるのは全て山桜の予定だ。
  1. 2014/04/09(水) 19:50:50|
  2. 山上鎮夫
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離俗の世界に憧れながら、市井の片隅でうごめいています。
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