よーちゃんの雑記帳  

街と人との出会いが楽しみ。

『ヘンな日本美術史』山口 晃著 祥伝社

『ヘンな日本美術史』山口 晃著 祥伝社

『ヘンな日本美術史』


現代の都市を、大和絵や浮世絵のようなタッチで、人物や建築物など俯瞰した視点で、細密に描き込む画風で知られる美術家・山口 晃。
現在の都市がベースとなっているが、時代背景は重層し、鎧を着た武人、大正時代の市電、昭和の電信柱が林立した裏路地など、時空間は自由自在。
広大な画面の制作状況を展示する試みなどもしているが、鉛筆画を基に描き込まれた画面はノスタルジックでありながら未来を感じる楽しさがあり、観飽きない。
会田誠と共に好みの現代美術家だ。
共に美術史にも詳しく、伝統を踏まえたうえでパブリックアートやインスタレーションまで幅広い作品を制作している。

第12回小林秀雄賞(新潮文芸振興会主催)に山口 晃の『ヘンな日本美術史』(祥伝社 2012/11発売)が受賞と報じられた。
小林秀雄賞について詳しいことは分からないが、ノンフィクションの人物評論と思っていたので、カルチャースクールで「私見 にっぽんの古い絵」として語ったことに、補筆しまとめた本とのことだ。

「ヘンなとは変な」との意味のようだが、既成概念に囚われない「本音」のということだろう。

水戸市立中央図書館に行ったら「見和には在庫されていますから、取り寄せましょう。」とのこと、申し込んだ翌日には「着いてます」と連絡が有った。

台風による風雨の強い中、早速受け取りに行ってきた。
カラーの図版も多く、読みたい気持ちがはやるが、今日は月に一度の俳句会。句会とは云いながら、作句より雑談が楽しみ。
この本を持参し、諸兄の感想を聞きながら、拾い読みしたい。

後記

『ヘンな日本美術史の』の内容は、
第1章 日本の古い絵―絵と絵師の幸せな関係(鳥獣戯画;白描画 ほか)
第2章 こけつまろびつの画聖誕生―雪舟の冒険(「破墨山水図」 ほか)
第3章 絵の空間に入り込む―「洛中洛外図」(単なる地図ではない、不思議な絵;とっつきやすさの「舟木本」、:王者の貫録「上杉本」:上手さとはとは別な迫力「高津本」ほか)
第4章 日本のヘンな絵―デッサンなんかクソくらえ(松姫物語絵巻;彦根屏風:岩佐又兵衛 ほか)
第5章 やがてかなしき明治画壇―美術史なんかクソくらえ(「日本美術」の誕生;河鍋暁斎、月岡芳年、川村清雄ほか)

この本を読んで2011年・マガジンハウスノ「ブルータス」719号の必修:古美術研究旅行を思い浮かべた。
東京芸術大学の美術科のカリキュラムの一つで略して「コビケン」
合宿して奈良・京都の寺社仏閣などを訪ね歩く研修旅行。
約70の寺などが取り上げられているが、山口晃も一部を担当している。

  1. 2013/09/15(日) 12:42:13|
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離俗の世界に憧れながら、市井の片隅でうごめいています。
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