よーちゃんの雑記帳  

街と人との出会いが楽しみ。

小川芋銭展―震災後の眼で、いま― @茨城県近代美術館

小川芋銭展―震災後の眼で、いま― @茨城県近代美術館
3月17日-5月20日


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ぽかぽか陽気に誘われて千波湖を散歩し、茨城県近代美術館に行った。
牛久沼畔で生涯を過ごした小川芋銭(1868―1938)の展覧会。
特に『河童の芋銭』として知られ、その集大成が『河童百図』。(2007年茨城県立歴史館の「小川芋銭 河童百図展」で全作品が展示されたが)今回はその内9点が展示されている(後期8点を展示)。

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小川芋銭・仙人のような風貌

芋銭は洋画塾で画業を修め、その前半生には挿絵画家としてジャーナリズムで活躍し、日本画については独学であった。
① 中国や日本の古美術、老荘思想、俳句や書といった東洋文化についての幅広い教養をふまえた作品。
② 水郷の田園風景や旅先で眼にした自然を主題とした作品。
③ 郷里に伝わる河童や水魅山妖(すいみさんよう)などの精霊を主題とした作品。
の三つに大別できるが、それらの主題が個別に展開されるばかりでなく、互いに混じり合っている。
更に書風も独特で、賛(さん・絵に書き加えられた文)が書き込まれた作品が多く、書とその意を味わうのも芋銭作品の楽しさ。

陶淵明


「陶淵明」昭和2年(1927)


この展覧会の副題「震災後の眼で、いま」について、展覧会資料には。
《芋銭は挿絵画家時代に新聞記者の磐梯山噴火取材に同行したと伝えられており、また、牛久での水害はもちろん関東大震災も牛久で、丹波大地震を旅先で経験するなど、直接間接に大きな天災に関わっています。》
《大震災後のこの一年間は、多くの人々が自然と人間との関係について再考している状況である。今、芋銭の作品を鑑賞するということは、芋銭という一人の芸術家を知るだけでなく、その作品を通して自然と人間との関係について改めて思いを廻らすきっかけにもなると思われる。》
とある。

人間の理解を超える存在や人間の力の及ばない現象を慈しみ尊重しようとした芋銭の自然観が伝わる。


当時の茨城県内の芸術家に与えた影響も大きく、山村 暮鳥(1884年 - 1924年、明治・大正期の詩人、児童文学者)や彫刻家・後藤清一も芋銭を尊敬していた人達。


後藤清一さんは『芋銭さんのお宅を訪ね、話をしたことは終生忘れ得ない想い出』と話していた。

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牛久沼にて。(昭和9年)右から後藤清一、小川芋銭、津川公治、森戸達夫。
原板の撮影は小野信男
  1. 2012/03/28(水) 01:06:11|
  2. 美術展
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