よーちゃんの雑記帳  

街と人との出会いが楽しみ。

原高史《鯨ケ丘のピンクの窓》@茨城県北芸術祭

原高史《鯨ケ丘のピンクの窓》@茨城県北芸術祭

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シャッターを閉じた店が多く、閑散とした常陸太田市の鯨ヶ丘商店街だったのが、商店や施設の窓が蛍光色のピンクに染められ、活力がみなぎったように見える。

原 高史(はら たかふみ、1968年 - )の「サインズ オブ メモリー2016:鯨ケ丘のピンクの窓」プロジェクトによる変化だ。
原 は、地域の人々とのコミュニケーションを通して得た「ことば」を「イラスト」と共にカラーパネルに描き、家々の窓の形に沿って貼るプロジェクト「Signs of Memory」や、言葉と絵を組み合わせた絵画シリーズ「pocketbook」などがある美術家。

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それぞれの窓に掲げられている言葉は、店の歴史や暮らしを物語っている、
住民ひとりひとりにインタビューをして、印象深かった言葉をピックアップし、イラストを描き、商店街の人や住民も制作に携わった、とのこと。

作家と住民の心が一体となった結果だ。

歴史的な建造物に蛍光色のピンクはミスマッチにも思えるが、これが意外に嫌味には思えない。

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旧市庁舎「梅津会館」もピンク色に。


茨城県北芸術祭が始まって、一時的にせよ賑いを取り戻した感がある。

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明治・大正の格調ある蔵造の建築や「カメソー」を始め個性ある店が並んでいた往時を知る私には、この流れが、転機になることを願わずにはいられない。

  1. 2016/10/29(土) 23:32:42|
  2. 美術展
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北澤潤の「リビングルーム鯨ヶ丘」@常陸太田市東二町

北澤潤の「リビングルーム鯨ヶ丘」@常陸太田市東二町

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茨城県北芸術祭(9月17日~11月20日)は茨城県北部の6市町村を舞台に約100の作品が展示されたアートイベント。
アート鑑賞と同時に各地の風景を眺め、街中を散策するのも愉しいこと。

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常陸太田市の旧市街、通称・鯨ヶ丘では「北澤潤・リビングルーム鯨ヶ丘」が開催されている。

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北澤潤の《リビングルーム》は、商店街の空き店舗に住民が家具や生活品持ち寄って家庭のリビングのように配置し、物々交換しあいながら日々変化する。

2015年8月15日から10月18日、水戸市で開催された開催された「リビングルーム泉町」は市民の交流の場として大盛況であった。
僕も会期中に何度も訪れ、物々交換をしたり多く人達と触れ合うことが出来た。
最終日には北澤さんを囲んだパーテーも開催された。

水戸でのイベントの後、米経済誌フォーブスの「世界が注目する30歳以下の30人」アジア版のアート部門において北澤さんが選出されたとの記事を読んだ時は驚いた。

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今日(10月21日)「リビングルーム鯨ヶ丘」を訪ねたら、幸いにも北澤さんと再会することが出来た。

インドネシアから一時帰国中で、数日中に戻られるとのこと。
北澤さんは日本国内はもとより、ネパールや台湾、ニュージーランドといったアジア・オセアニア諸国でのプロジェクトを展開している。

あと半年くらいジャカルタに滞在し、次なる企画を考えているらしい。

現代美術家といっても飾らぬ人柄で、地域の住民や団体などと協働しながら、人びとの生活に寄り添うアートプロジェクトを企画する北澤さんに期待は大きい。

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再会の記念の1枚。


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常陸太田は戦災に遭わなかったので蔵造やレンガ造りの建物など歴史的な建造物が多く残されている。

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「鯨ヶ丘」は馬の背の街。
東西に坂が多い。
  1. 2016/10/27(木) 22:21:35|
  2. 美術展
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「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展@サントリ―美術館

「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展@サントリ―美術館
9月10日~10月30日


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桃山時代後期,本阿弥光悦、俵屋宗達に始まり、尾形光琳、酒井抱一と続いた「琳派」は鮮麗な色彩や金泥・銀泥を巧みに用いた装飾的な画風で日本を代表する美術様式。

江戸時代後期に酒井抱一の弟子として、代作もしたと言われる鈴木其一(きいつ)(1796~1858年)の展覧会。

NHKの「日曜美術館」を展覧会の前後に観たので、その影響もあるが、近代日本画の先駆け、で現代においても通用する画家・絵師であったと思う。

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「朝顔図屏風」(メトロポリタン美術館所蔵)部分
今回の展覧会の一番の見どころ。

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「風神雷神図
テレビでは「朝顔図屏風」との構図の共通点なども取り上げていた。

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「富士千鳥筑波白鷺図屏風」(二曲一双・江戸時代後期)。
江戸からの眺めた風景は「西の富士・東の筑波」と言われた。
富士山ほど大きくは望めないが、王子あたりからは今でも見られる。
この作品は僕が見に行った時は展示されてなく、テレビの映像だが、大胆な構図で茨城の人間にとっては嬉しい。

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「夏秋渓流図屏風」(部分)
これも現代的、流れの姿は琳派的であるが、新境地。

解説者は若冲に次ぐ、様な発言もあったが、若冲の多彩な技法や表現には及ばないように思えた。

サントリー美術館のある、「ミッドタウン」は防衛庁の跡地。
50年前頃、この辺りに勤務先が在ったので毎日通った。
住宅地で店などない状態だったのが、様変わりだ。

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当時から在ったという「檜木町公園」を見渡せる。
再開発などに際し、広い緑地公園を含め、ゆとりある土地計画は必定だ。

  1. 2016/10/14(金) 22:01:37|
  2. 美術展
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久し振りで水戸市立西部図書館に

水戸市立西部図書館 @水戸市堀町2311番地

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市立中央図書館が,耐震化工事を行うため平成30年3月まで業務を休止している。中央博物館と建屋は一緒だから、かなりの時間がかかるのだ。

と云う事で、久し振りで水戸市立西部図書館に。
平成4年(1992)4月の開館で24年を経過しているが、古さを感じさせない素晴らしい建物だ。あちこち傷みが生じているが、手入れ次第でまだ十分に使えそうだ。

新居千秋の設計で、1993年 に 第18回吉田五十八賞を受賞した名建築だ。

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ヨーロッパのお城のような外観。

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敷地を周遊する回廊。
屋根付なので、散歩コースとして雨でも利用されている。

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2階まで吹き抜け。

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最上部にはガラス窓で、採光や空調に役立っている。

天井の木組みも素晴らしい。

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円を描く壁は書棚で、若干幅が狭いので、体をくるまれる感覚になる。

2階に「佐川文庫」。

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故・元水戸市長・佐川一信氏から寄贈された蔵書が収蔵されている。


●佐川一信(さがわかずのぶ、1940 - 1995)は、1984年から93年まで水戸市長を務めた。
短期間に多くの仕事を成し遂げた信念の人。
図書館行政にも力を入れ、中央図書館のほかに、東西の地区図書館を設けた。

平成 28 年4月1日から水戸市立東部図書館 、西部図書館 、見和図書館 、常澄図書館、内原図書館に関して指定管理者制度が取り入れられた。

九州の某市の例もあるので委託については心配した。
偶々、館長さんが居たのでお伺いすると、件の会社ではなく、全国で300の館の運営に携わっている会社らしい。
図書館を商売と考える会社ではなさそうなので、安心した。
館長さんの人柄は真面目な方とお見受けした。

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佐川一信さんが信念を持って取り組んだ図書館ゆえに、その精神を受け継いで地域の拠点として益々の発展を願う。


  1. 2016/10/13(木) 12:07:54|
  2. 水戸
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「正倉院展」の季節となりましたが。

法隆寺宝物館@東京国立博物館

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奈良 国立博物館の「第68回 正倉院展」が10月22日~11月7日迄、 全17日開催される。
「正倉院展」は季節の風物詩とも言える存在だ。
古美術・骨董に熱を上げた頃の10年間、毎年とは云えずとも、駆け付けること情熱を注いだが、40年近い時間が経つ。

当時も混雑はしたが、最近の報道から感じるのは観客の多さは異常で、行く気にはならず、NHKのテレビで満足している。

門前の抹茶・古美術の「友明堂」田中昭光さんのお話しを伺い、御尊顔を拝したいとの気持ちは失せていない。
この時期となると、奈良や京都に旅したいと夢見る。

天平の息吹を今に伝える正倉院宝物だが、それ以前の飛鳥・白鳳の素晴らしさを教えてくれるのが、東博の法隆寺宝物館。

3法隆寺館

現在の、周辺に広がる木々・日光・水の全てが一体となった建築に生まれ変わったのは1999年、谷口吉生の設計による。

それまでは、毎週水曜日のみの開館だったが、何時でも拝観できるようになった。そうなると、真っ先にと言うより、通常展や特別展を観たついで、的になってしまった。誠にもったいない話だ。

明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後、国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示している。
正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けているにも拘らず、何時も少ないのは何故?
観るには静かでよいが、もっと多くが来館しても、との念はある。

法隆寺館2

4法隆寺館

法隆寺館


1階 灌頂幡、金銅仏・光背・押出仏、伎楽面など。

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飛鳥・白鳳の小金銅仏が揃ってみられるのはここだけだ。

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摩耶夫人および天人像。

2階 木・漆工、金工、絵画・書跡・染織

法隆寺献納宝物を代表する作品として著名な竜首水瓶や、鵲尾形柄香炉、海磯鏡など金工作品が展示されているが。

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これらのシンプルな「水瓶」の姿は、完璧の一言。


次回の東博は最初に「法隆寺宝物館」。

  1. 2016/10/12(水) 16:30:57|
  2. 博物館
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プロフィール

たかはし よういち

Author:たかはし よういち
離俗の世界に憧れながら、市井の片隅でうごめいています。
ささやかなモノやコトに幸せを感じます。
私が別に運営している「西の谷万葉公園を美しく」のブログは、以下のリンクからアクセスしてください。
重複する記事も有りますが、自然を大切に、簡素な生活を。
の気持ちを大切にしたいと思います。

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