よーちゃんの雑記帳  

街と人との出会いが楽しみ。

イカㇻカㇻ -アイヌ刺繍の世界-@茨城県立歴史館

イカㇻカㇻ -アイヌ刺繍の世界-@茨城県立歴史館
2月4日~3月20日


1アイヌ

2アイヌ


昨日は早朝から雪で15cmくらい積もったが、後に雨と成り、殆どの雪は溶けてしまった。
3年前も雪が降ったとか、立春を過ぎて本格的な寒さとなり、時には雪が舞うのもこの辺りの常なこと。
梅の花も咲き初め「水戸の梅祭り」は2月18日(土)から始まる。

「梅祭り」に合わせ、偕楽園の近くの茨城県立歴史館では様々な企画展を催してきた。

3アイヌ

今年度は「イカㇻカㇻ -アイヌ刺繍の世界-」展

北海道の先住民族、アイヌに関して知る機会はとても少ない。
本特別展は,公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構と茨城県立歴史館との共催による巡回展でアイヌ文化に触れ、理解する絶好の機会と思う。

水戸藩と北方の関連では、二代藩主の徳川光圀は他藩に先駆け、長さ50mに及ぶ巨船『快風丸』を建造し、3度に渡り派遣して調査と交易をしている。
光圀は「大日本史」における修史事業と共に、蝦夷地に対する重要性の認識していたのは、先見の明があった。
9代藩主の斉昭もまた蝦夷地の調査に藩士を派遣している。

この辺りの事情は知らないことばかり、この機会に何度か足を運んで理解を深めたいと思っている。

「イカㇻカㇻ」はアイヌ語で「刺繍されたもの」の意味と云う。
曲線を用いた文様が特徴だが、作り手独自の感覚で造形されるから似てはいるが同じものはない。

刺繍の施された樹皮や木綿のアットゥシのほか、首飾りや帯、手袋など、18世紀から現代までの服飾を中心に展示されている。

4アイヌ

中国服の影響の強い物もある。

8アイヌ

現在の常陸太田市出身の木村 謙次(1752年〈宝暦2年〉―1811年〈文化8年〉
は寛政5年水戸藩の内命をうけて蝦夷地沿岸を踏査。
10年には下野源助の変名で,近藤重蔵の国後・択捉島探検にしたがった。

6アイヌ

現地で蒐集したこの展示品が、現存するアットゥシで最古とされる。

紀州徳川家の蒐集品と云われる魚皮・樹皮繊維・草皮繊維のアットゥシも展示されている。
紀州家のコレクションは東博に寄贈され、アイヌ文物の主力を成している。

5アイヌ

9アイヌ

和人から入ってきた和服の生地を着物や襟、切伏(布を文様にして縫いつけていく)などの色柄あわせたもの等、約40点が展示されている。
この部分が、今回の展示のメインと云える。

マエタレ(前掛け)の各種。


カンムリと云うか帽子・鉢巻の様なもの

10アイヌ


7アイヌ


耳飾り、首飾り、腰飾り、手袋や小物入れなども。

伊能忠敬と間宮林蔵の師弟関係。

伊能忠敬(1745~1818) 江戸後期の測量家・地理学者。高橋至時に西洋暦法・測量技術を学び、幕命で蝦夷地をはじめ、全国の沿岸測量に従事。日本最初の実測図「大日本沿海輿地全図」を完成。

間宮林蔵(1780~1844)江戸後期の探検家。現・常陸太田の出身。
伊能忠敬らに測量術を学び、幕命により樺太を調査。さらに海峡を渡って黒竜江下流を探検し、樺太が島であることを確認した。

国宝「伊能忠敬測量図下図」(伊能忠敬記念館),
重要文化財「日本国図(蝦夷)」(東京国立博物館),重要文化財「聖徳太子絵伝」(那珂市上宮寺)など,アイヌの歴史を伝える貴重な絵画資料や歴史資料が紹介されている。

●2014年6月、ホーリーホックの応援に札幌に行った時に北海道大学植物園の「北方民族資料室」や東博の常設展示など僅かな見聞から縄文時代はアイヌ人が多く、原日本人はアイヌでは、と感じているので今回の展覧会は興味深い。

●最近の歴史館の展覧会は予算の面もあるだろうが大規模展が少なく、教育的な常設展示で済ましているように思え、物足りなさを感じていたが巡回展でも良いから今回の様な見応えある展覧会を開催してほしいと思う。
  1. 2017/02/10(金) 23:39:48|
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「火焔型土器のデザインと機能」展@國學院大學博物館

「火焔型土器のデザインと機能」展@國學院大學博物館
平成28年12月10日~平成29年2月5日


火炎土器

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縄文時代は約1万年前頃から稲作が始まる弥生時代に至る約3000年前まで続いた狩猟と採取による生活で土器や石器を使用していた。母系社会で争いの無かった時代と言われる。

煮炊きに使用された土器なのに非常に優れたデザインや技術が使用されているものが見られる。

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機能性で言えば上部の装飾は必宝なく、逆に邪魔な訳だが、異様な文様ものも多々ある。今回の説明によれば縄文人の「世界観」と云う事らしい。

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その代表的なものが火焔土器で縄文時代中期を代表する一種で、燃え上がる炎を象ったような形状で信濃川の流域で出土する。

美術家の岡本太郎(1911年- 1996年)は1951年に東京国立博物館で縄文火焔土器を見て衝撃を受け、翌年、美術雑誌『みずゑ』に「四次元との対話―縄文土器論」を発表。この反響によって、日本美術史は縄文時代から語られるようになったといわれている。

今回の展覧会は発端となった火焔土器の特別展。
国際的な評価の高まりを受けての「火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016」のタイトルを付けたのであろう。

装飾的な縄文土器の中でも、特に装飾性豊かな土器である。
初めて発見された馬高遺跡を標式遺跡として馬高式とされるものの一部が該当する。


第1章 火焔型土器の誕生

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第2章 火焔型土器と王冠型土器

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国宝の新潟県笹山遺跡出土深鉢型土器(十日町市博物館蔵)

国指定重要文化財の新潟県馬高遺跡出土品(長岡市馬高縄文館蔵)や新潟県堂平遺跡出土深鉢型土器(津南町歴史民俗資料館蔵)なども展示されている。

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第3章 火焔型土器のココロ

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三角形土版。
始めて見たが、他にはあまり類例が無いように思える。

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土偶も珍しい器形があった。


縄文土器のうち深鉢などには煮沸痕を有するものがあることから、食料を煮る(煮沸)ため、あるいは貯蔵するために用いられたと考えられる。
クマ・シカ・タヌキなどの動物、ドングリ・クリ・トチなどの木の実、シャケ・カイなどの川や海の生物など多岐にわたる。

●縄目文様は撚糸を土器表面に回転させてつけたもので、多様な模様が見られる。しかし実際には縄文を使わない施文法や装飾技法も多く様々である。
縄目文様以外の施文法として、爪形文やササの茎・動物の管骨などを施文原体とする竹管文、貝殻を施文原体とする貝殻条痕文などがある。
*火炎土器は縄文は無く紐状の竹管文が施されている。

●縄文土器(縄文時代)の時期区分
草創期:約16,000年前~
早期:約11,000年前~
前期:約7,200年前~
中期:約5,500年前~
後期:約4,700年前~
晩期:約3,400年前~(晩期から弥生時代への移行は地域によって異なる)

  1. 2017/01/29(日) 18:12:02|
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國學院大學博物館@渋谷区東4-10-28

國學院大學博物館@渋谷区東4-10-28

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東博の「春日大社展」を観て「火焔型土器」の特別展が開催されている國學院大學博物館に向かった。國學院大學は遺跡の発掘や神主養成の課程がある。という程度の認識で、どんな大学で何処にあるのかを知らなかったので、事前に住所は確認した。

「渋谷駅」或いは「恵比寿駅」から徒歩で15分位。
どちらからでもさほどは変わらないらしいので恵比寿で下車し六本木方面に。途中に「山種美術館」が在る。

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坂を登って左折すると「國學院大學・渋谷キャンパス」。
住宅地の一角にモダンで都会的なキャンパスが展開されている。
堅苦しく感じる校名とはかなり異なった感じだ。

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平成25(2013)年に開館した國學院大學博物館の館内は、考古、神道、校史の3つの展示ゾーンと、さまざまなテーマによる研究成果を公開するための企画展示室で構成されている。
今回の「火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016」展は企画展示室に展示されている。
【入館料】無料 【開館時間】10時~18時(入館は17時30分まで)年末の閉館期間を除き。日・祭日も開館と言うのは嬉しい。

中学から高校時代はトロイアを発掘した『古代への情熱 シュリーマン自伝』に影響を受け、考古学に興味があったからこの手の展示には関心が尽きない。

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火炎土器の特別展に関しては次回に述べるが、樋口清之教授が寄贈した資料を展示した「考古学陳列室」が博物館の前身になった歴史等の説明もある。

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縄文土器

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土偶

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弥生土器

●國學院大學博物館
昭和3(1928)年創立の考古学陳列室(後の考古学資料室・考古学資料館)と、昭和38(1963)年創立の神道学資料室(後の神道資料展示室・神道資料館)の、両組織を統合した施設として、平成25(2013)年に國學院大學博物館が発足した。

●國學院大學

1882年(明治15年)国学教育(日本の古典・礼式など)の普及として設けられた皇典講究所(国学研究機関)が1890年(明治23年)に国史、国文、国法を講究施設として開院した神職養成教学機関の國學院を起源とする。
1920年(大正9年)の大学令によって大学(旧制大学)に昇格し、戦後は、1948年(昭和23年)に現行学制によって新制大学となる。(Wikipediaより)

  1. 2017/01/28(土) 17:06:07|
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春日大社展〈千年の至宝〉@東京国立博物館 

春日大社展〈千年の至宝〉@東京国立博物館 
 2017年1月17日 ~ 3月12日


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世界遺産の一つである奈良・春日大社は、奈良時代の初めに鹿島から武甕槌命が白鹿に乗って御蓋山に降り立ったとされる。
鹿島を地元とする茨城の人間としては良く知っておく必要がある神社だ。
されど、殆どわからないので展覧会を拝観に。

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御蓋山の中腹の本殿(上空から)

第1章 神鹿の杜

鹿島立ち


鹿島立神影図 南北朝~室町時代・14~15世紀春日大社蔵
武甕槌命が鹿に乗り、春日の地に降臨した様子。
春日大社の草創を物語る作例で、後小松天皇奉納と伝えられる。

再現本殿第二殿の

本殿の第2殿を再現。
御殿の間の壁にある「御間塀」は、昨年の式年造替で撤下されたもの

第2章 平安の正倉院
神々の調度品として奉納された古神宝。
春日大社には平安時代に奉納された本宮御料(ほんぐうごりょう)と若宮御料(わかみやごりょう)が伝わり、「平安の正倉院」とも呼ばれる。

太刀

国宝 金地螺鈿毛抜形太刀 平安時代・12世紀 春日大社蔵
柄(つか)や鍔(つば)などの多くの金具は金無垢に文様を彫り出し、鞘(さや)は金粉を蒔き、螺鈿で雀を追う竹林の猫を表現。まばゆく輝く黄金の太刀。

第3章 春日信仰をめぐる美的世界

草創以降、貴族をはじめとする多くの人々が春日の地に参詣し、祈りを捧げた。神と仏が一体であるとする神仏習合の思想を背景に、仏法を守護する春日の神々への信仰も広がりをみせた。

春日曼荼羅


春日宮曼荼羅 鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵
春日大社の社殿を中心に、画面上部に御蓋山、春日山、若草山を配している。聖地・春日野を一望にする礼拝画の大作。


第4章 奉納された武具
春日大社には多くの武具が奉納されている。

赤糸威大鎧


国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾) 鎌倉時代・13世紀春日大社蔵

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春日大社の回廊沿いにずらりと並んでいる釣燈籠が23基。
古美術愛好家の憧れだ。

第5章 神々に捧げる芸能
祭礼の際に神前に奉納された舞楽や能など、芸能に関わる作品。

舞楽面


重要文化財 舞楽面 納曽利(ぶがくめん なそり) 平安時代・12世紀 
春日大社蔵

第6章 春日大社の式年造替
春日大社では社殿の建て替えや修繕が約20年に一度行なわれ、平成28年(2016年)の御造替は60回目。

狛犬

獅子・狛犬(第一殿) 鎌倉時代・13世紀 春日大社蔵

●「千年の至宝」のサブタイトルにあるように、平安貴族の美意識を反映した神宝国宝・重文が100件以上展示されている。
この機会に細部まで拝見しておけば、次の機会には理解が深まるように思えた。とは言え度、次回の奈良訪問は何時のことやら。

●春日大社には次の四柱が祀られている。
武甕槌命 - 藤原氏守護神(常陸国鹿島の神)、
経津主命 - 同上(下総国香取の神)、
天児屋根命 - 藤原氏の祖神(河内国平岡の神)、
比売神 - 天児屋根命の妻
  1. 2017/01/27(金) 19:24:31|
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利休に見せたいッ!@茨城県陶芸美術館

利休に見せたいッ!@茨城県陶芸美術館
現代の茶陶:1月2日(月)~3月12日(日)


利休に見せたいッ!


きものを着「抹茶を一服」の暮らしを夢見ても、洋風化し畳の部屋が失われ、高齢化で椅子が多くなり、座敷を主とした文化が消滅しそうも致し方ない、のが現実だ。

その様な日常生活の中で「お茶」や「お花」掛け軸」はどうあるべきなのか、或いは、将来はへの疑問と恐れへの答えは見つからない。

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現代において「利休に見せたいッ!現代の茶陶」展

第1章古典陶磁の復興
石黒宗磨・荒川豊蔵・金重陶陽・藤原啓・山本陶秀などの人間国宝の作品は伝統工芸としての完成度。

第2章戦後の茶陶と各地における展開
多くの作家の作品が展示されているが懐かしく印象に残った作家・作品は。
●骨董古美術に造詣の深かった辻清明の信楽の花入れや茶碗が4点。
●没後も絶大の人気の加守田章二の花入れが1点。
何故もう少し出品されなかったのか、茶陶のようなモノは制作しなかったのかもしれないが。

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●テレビなどでの紹介される機会が多、い十五代楽吉左エ門の「焼貫黒茶碗」。
先日「日曜美術館」で製差烏工程や窯入などを見たばかり。


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2015年9月に守山市の「佐川美術館」を訪ね、池の下の「樂吉左衞門館」は自ら構想し、5年の歳月をかけたと云うだの見事と空間と作品を思い出した。

●岡田裕の「灰被茶碗」は碗成りとした円やかさが良い。
第3章近年の多彩な表現

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●水元かよこ「うさみみPOP」ウサギの耳まで着いた現代的な茶碗の存在感。象牙かと思えるような地肌にカラフルな彩色。

現代の「茶陶とは」、「お茶に」未来は、を考える展覧会だった。
  1. 2017/01/20(金) 16:14:42|
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プロフィール

たかはし よういち

Author:たかはし よういち
離俗の世界に憧れながら、市井の片隅でうごめいています。
ささやかなモノやコトに幸せを感じます。
私が別に運営している「西の谷万葉公園を美しく」のブログは、以下のリンクからアクセスしてください。
重複する記事も有りますが、自然を大切に、簡素な生活を。
の気持ちを大切にしたいと思います。

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